歯科専門書籍

Maxilla-Oriented Implantology
多数歯欠損・無歯顎症例へのインプラント治療

歯は栄養器官の重要な構成要素です。健全な顎口腔機能を有して、何でも噛めておいしく食べられることは、栄養状態、運動能力、精神面の健康状態などを良好に維持するために、直接的あるいは間接的に関与しています。しかし、高齢化 社会が進む中、種々の理由から多くの歯を喪失してしまった患者さんも多く存在し、このような患者さんに対する健康回復も歯科医療の重要な課題になっています。

インプラント治療が最も優れている点は、多くの歯を失って咬合関係が崩壊あるいは喪失しているようなケースでも、堅固な咬合関係を再構築できるということがあります。しかし、ほぼインプラントのみで口腔機能を支えるためには、そのインプラントのポジションや使用本数、補綴物の設計など、適切にクリアしなければならない条件が多く存在します。また、ほとんどの歯が存在しないケースなどは、咬合関係や歯列を再現するための参考や指針になる要素が少ないため、歯列を創造するためのクリエイティブな感性も求められます。

本書は、多数歯欠損や無歯顎といった咬合関係や歯列を再現するための参考や指針になる要素が少ないケースに対して、何を基準に歯列を創造すればよいのか、インプラントをどのようなポジションにどのように使用すればいいのか、患者のためにはどのような治療計画を立てるべきなのか、そしてそれらの治療を成功させるためにどのようなテクニックを習得し、駆使すればいいのかなどを、豊富な症例写真とイラストを用いて解説した一冊です。インプラント臨床の第一線で活躍されている著者らが、実際の臨床で実践している「臨床に即した理論と実践」が学べます。

第一章 Maxilla-Oriented Implantologyの概念
  1. 上下顎の力学的安定を考慮したインプラント補綴
  2. インプラント治療の原理原則
第二章 治療計画 Treatment Planning
  1. リスクの把握を目的とした検査と診察
  2. インプラント適用を考えるべき客観的要素
  3. 補綴設計とインプラント埋入計画
  4. 診断用ワックスアップ
  5. サージカルステントの製作
第三章 外科処置 Surgery
  1. インプラント埋入手術
  2. インプラントのための関連テクニック
第四章 治癒期間 Healing
  1. 治癒期間の配慮
  2. 治癒期間における暫間補綴物の種類と選択基準
  3. PVRの作製と使用目的
  4. テンポラリーデンチャー
  5. 咬合安定群
  6. 咬合不安定群
  7. イミディエートプロビジョナルインプラントの応用
  8. Submerged Root Pontic(SRP):インプラント間あるいはインプラントに隣在する抜歯対象歯の処置
第五章 補綴処置 Prosthesis
  1. インプラントの咬合
  2. 診療と技工操作の流れ
  3. 上部構造のフレームデザイン
第六章 オーバーデンチャー Over denture
  1. オーバーデンチャー適用における上顎無歯顎症例の特徴
  2. 上下顎無歯顎症例における欠損(欠損歯列)および解剖学的条件の違い
  3. 維持装置と補綴後の合併症
  4. インプラントオーバーデンチャーの適用条件と必要条件
  5. ロケーターを用いて作製したオーバーデンチャー
第七章 メインテナンス(サポーティブセラピー)Maintenance (Supportive therapy)
  1. リスクを反映した予防プログラムの立案
  2. インプラント周囲組織に対する検査法と対応
  3. 上部構造のチェック項目
  4. メインテナンスの現実
  5. メインテナンスの実際
Maxilla-Oriented Implantology
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著者
林 揚春 + 武田 孝之 +
桜井 保幸 + 森田 耕造
価格
本体価格22,000円+税
体裁
A4変形/312頁
編集/発行
ゼニス出版

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