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世界で発信される口腔インプラント関連の臨床的なエビデンスは、コーカソイドを対象としたものが多く、骨格系に劣るモンゴロイドを対象としたものは少ない。また、人種を考慮した比較解剖学的見地からインプラントを研究した文献はほとんど見られない。骨格系に優れたコーカソイドは、骨量も豊富であり、インプラントにおいても良好な結果が得られることが多いのである。一方、日本人などのモンゴロイドは、コーカソイドと比較して骨格系に劣り、顎骨(歯槽骨)の質や量においてもその傾向は顕著である。
つまりコーカソイドにおいて有効なインプラントの術式が、すべてにおいて日本人に適応すると考えるのは根本的に無理なのである。
本書「イミディエートインプラントロジー」は、世界標準のエビデンスを取り入れながらも骨格系に劣る日本人へのインプラント臨床を念頭に置いた「日本人の、日本人による、日本人のための」一冊である。