超高齢時代、疾病構造の変化、歯科口腔外科の自由標榜、専門性の開示など行政的な変革、患者の歯科医療に対する認識の高まりなどといった現状から考えると、歯科臨床医は口腔外科的知識をさらに深める必要があります。
本書は、理論と臨床を対比したほうが理解しやすいと考え、総論編と臨床実地編を分冊しています。総論編は疾患のポイントに重点を置き、必要最小限の記述で理解が得られるように整理されています。また臨床実地編では、可能な限り多くの症例を供覧できるよう82におよぶ臨床例を掲載しています。
口腔外科を標榜している(あるいはこれから標榜しようと考えている)一般臨床医の親しみやすい解説書として、また口腔外科専門医を目指している歯科医師のための臨床マニュアルとしてご活用ください。