Root Membrane Technique のすべて
インプラント審美補綴のGame changer

編著:林 揚春
著者:有賀正治 / 川添祐亮 / 中山隆司 / 新井達哉

価格
25,850円(本体23,500円+税10%)
体裁
A4変形・398頁
発刊
2024年7月31日
編集/発行
ゼニス出版
Root Membrane Technique のすべて

概要

審美領域、特に上顎前歯部へのインプラント治療において薄い唇側骨板の吸収は抑止できないと思い込んでいる術者も少なくない。その結果、GBR やCTG ありきの治療計画が立てられ、患者は数回に及ぶ外科処置とそれに伴う治療期間の長期化に我慢を強いられてきた。
このような従来からスタンダードとされてきた治療プロトコルや常識とされてきたものを覆し、低侵襲で短期間のインプラント審美補綴を実現するGame changerとして登場したのがRoot Membrane Techniqueである。
本書はその基礎知識から臨床応用までのすべてを網羅した一冊である。

内容

  • 第1章 Root Membrane Technique の有効性
  • 第2章 Root Membrane Technique の適応基準
  • 第3章 Root fragment のデザイン分類
  • 第4章 Root Membrane Technique の術式とリカバリー
  • 第5章 難症例におけるSemilunar flap の必要性
  • 第6章 唇側 Root fragment を残せない場合の抜歯即時埋入・即時修復
  • 第7章 補綴形態の重要性 Root Membrane Technique vs 抜歯即時埋入
  • 第8章 複数歯におけるエンブラジャーコントロールの重要性
  • 第9章 インプラントによる不正咬合の改善
  • 第10章 アンキローシスを起こした歯への対処

編集部より

本書は唇側歯根片を抜歯窩内に残し唇側歯槽堤のボリュームや歯肉の質感を維持するRoot Membrane Techniqueを中心に審美領域における低侵襲・短期間のインプラント治療を解説しています。ただし、症例によっては健全な歯根や歯槽骨が残っていないためRoot Membrane Techniqueの対象とならない場合もあります。本書ではそのような場合も想定して、Root Membrane Techniqueが使用できない成熟側埋入や抜歯即時埋入についても、低侵襲で短期間、かつ審美性の高いインプラント治療の解説を加えています。 臼歯部へのインプラント治療を対象とした「ワイド・シュートインプラントの基礎と臨床 完全版」に続き、審美領域を対象とした本書の発行によって第5世代のインプラント治療のコンセプトとそれに基づくテクニックは全顎を網羅したといえます。患者が求めているインプラント治療は、これらのコンセプトとテクニックにすべて含まれていることは間違いありません。必ず今後の先生のインプラント臨床の一助になるものと確信しております。